こんにちは、ごまです。
皆さん、ホラー漫画界の巨匠・伊藤潤二先生をご存じでしょうか。
最近だとゲーム「DEATH STRANDING」にカメオ出演していることでも話題になりましたね。
私だけかもしれませんが、昔から評価され続けている「名作」って逆に今更読みにくいなって感覚ありません?
でも心の中では、教養として読んでおきたいなと思ってはいる、みたいな。
この記事は「伊藤潤二の作品、読んだことはないけど興味はあるんだよね」という人向けにオススメの作品を紹介していますので、これを機会に未読の方はぜひ読んでみてください!
また、この後紹介する「うずまき」はdTVのお試しキャンペーンを使って無料で読めるので、気になった方はぜひ試し読みしてみてください。
伊藤潤二作品の魅力
個人的に、伊藤潤二作品の最大の魅力は以下の2点だと思うんですよ。
- とにかく綺麗な絵
- 突飛な発想、展開
ホラー漫画は「美女」が命
伊藤先生の漫画は純粋に絵がうまい。特に女性。
例えば伊藤先生の代表作「富江」なんかは分かりやすく、伊藤先生の描く「美女」の魅力が全面に出ています。伊藤先生の物語はまず「幸薄そうな美女」が出てきて、恐怖に巻き込まれたりその美女自身が恐怖の対象になったりします。
ホラーに美女はつきもので、「美しい」と「恐怖」は相性が良いんですよ。
だから大前提として、女性キャラが「美女」に見えないとホラー漫画そのものが成り立たなかったりします。
漫画って、絵がうまくなくても面白い作品はたくさんありますが、ホラー漫画においては最低限女性キャラは誰が見ても美しくないと恐怖につながりにくくなってしまうんです。
その点伊藤先生の描く美女は誰が見ても美女として成立している、ホラー漫画に理想的な美女なんです。そしてそれはひとえに絵がうまいからなんですよね。
とんでも展開をホラーとして成立させているのはやっぱり画力
伊藤先生の漫画はとにかく突拍子もない設定や展開が特徴です。
例えば「潰談」は"何か"に気づかれないように壺の蜜を舐めないと"何か"に潰されてしまう設定だったり、「首吊り気球」突然謎の気球が首を吊りに人間を追い回すという話だったりと、かなり非現実で奇天烈な世界観です。
話だけかいつまむと「あれ、もしかしてこれシュールコメディなのか?」と思うような話もたくさんあります。
けど前述した高い画力が合わさり、ホラーとして成り立っているのです。
だからこそ他のホラー漫画にはない、不思議な読後感が最高の魅力なんですよね。

- 作者:伊藤潤二
- 発売日: 2013/08/20
- メディア: コミック
「うずまき」が一番オススメな理由
さて、タイトルにもある通り個人的には初めての伊藤潤二デビューには「うずまき」がオススメなんじゃないかと思うんですよね。
理由としては以下の通りです。
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中編ストーリーであること
うずまきは中編ストーリーなので、主人公が徐々に怪奇現象に巻き込まれていく様が丁寧で、奇妙な世界観にも没入しやすいです。
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序盤は一話完結の作品としても楽しめること
一方で序盤は一話完結になっているため、1話でもちゃんと起承転結があって気軽に読めます。
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残虐さよりもシュール要素が強め
それでいてシュールでユーモラスなシーンが多いので、ホラーが苦手な人でも読みやすいです。
うずまきの後に読んでほしいオススメ作品
とにかく「伊藤潤二作品、なんか読んでみたいな~」と思ってる人はうずまきを読んでみてほしいのですが、そのあと「もっと他の作品も読んでみたい!」と思った人には以下の作品がおすすめです。
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伊藤順二傑作集
傑作集、ベストアルバムみたいなもんですね。「富江」シリーズや「双一」シリーズなどの有名どころが読めるため、うずまきを読んで他も読みたくなった人にはうってつけだと思います。
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伊藤潤二の猫日記
上記の傑作選を読んだ後にオススメしたいのがこちらです。
こちらはホラー漫画ではなく、伊藤先生の猫エッセイ漫画になるのですが、上記傑作選を読んで「伊藤先生ってどんな人なんだろう?」と作者個人に興味を持った場合にオススメです。
ほのぼの猫漫画なのにホラーテイストなのがめちゃくちゃシュールで、エッセイ漫画としてもかなり面白いので「ぶっちゃけホラー漫画とか興味ないし」って人にもぜひ読んでほしい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
冒頭でも紹介しましたが、「うずまき」はdTVの31日間無料お試しで無料で読めます。興味を持った人はぜひ試しに読んでみてください。